傍目八目
2021年 07月 15日
こんにちわ。
日本投資機構株式会社アナリストの
Kanonです。
先日までの記事は見ていただけましたでしょうか?
前回は期待リターンを確保するルール作りと大切さをお話しましたね。
コツコツ投資の極意です。
■日本の投資家人口が増えている
投資は資産運用であると言われていましたが
現在では
資産形成として投資を行う方が増えて来ています。
Tポイントで投資が出来る
SBI証券が運営する「ネオモバ」
楽天ポイントで投資が出来る
楽天証券
こういったこともあってか楽天証券口座の開設数はうなぎのぼりだそうです。
そして
つみたてNISAやiDeCoなど少額からコツコツと始められる投資から
基礎を学ぶ若手投資家が増えて来ています。
これは金融庁2000万円問題や、新型コロナウイルスによる世界ショック、緊急事態宣言の発動などがトリガーとなって、投資への興味が急速に広まったものと考えています。
どういった形であれ
投資に興味を持つのは非常に良いことであると私は思っています。
日本は投資を幼少期から高校生まで学業として学ぶことはありません。
大学で経済学や金融工学などなどを専攻して初めて学ぶことが出来るのです。
あとは専門書や入門書といった書物
インターネットなどで興味がある人が独学で勉強できるくらいですよね。
国は投資家を増やしたい
しかし
学業としての項目がないのはいささかおかしな話だなと思います。
金融知識が日本人に波及していないのは
まぎれもなく
日本の義務教育の内容に原因があるのです。
幼少期から金融知識を身に付けさせていれば
日本人の特性上、欧米に負けないとんでもない経済大国になっていたと私は思ってるのです。
敗戦国の日本が経済大国になってしまわないように
マッカーサー元帥の判断で
「学業に金融を入れなかった」とも言われていますが真偽はわかりません。
とにかく
日本の投資家人口が増えて来ているのは非常に良いことです。
■魔物
こんなことはありませんか?
買った株の株価がぐんぐん上昇!!
買値から利益が20%を超えてくると
嬉しいけど…不安になる
『もうすぐ株価下がるんじゃないか』
『ここらで利食った方がよいのではないか』
『売る?持つ?売る?持つ?売る?持つ!』
このような葛藤を味わった方いらっしゃるかと思います。
これ実はものすごくストレスになるんですよね。
迷って出した結果に限って
逆の方向に動くこともよくあります。
『やっぱり持続でもっておけばよかったーー!!』
『やっぱりあの時売っておけばよかったー!!!』
人間の思考って自分に有利な時に限ってマイナスに考えてしまうんです。
良い時ほど苦い経験や悪いイメージが溢れてきます。
逆に状況が悪い時にはなぜかそれ以上悪くなることを考えなくなるんです。
だから
利小損大
が生まれます。
『利益が出てて負けるのは嫌だからこの辺で逃げちゃおう』
『損失出てるけど、損失を出したくないから回復するまで待とう』
これは絶対に覚えておいてください。
マーケットが強気で勢いがあるときほど
大きなリスク(魔物)が介在しています。
しかし、もううろたえないでください。
前回の記事でもお話したように、こういった魔物に遭遇しても対処できるだけのルールをもうあなたは作っているはずです。
■仕事や育児で忙しいから、投資は向いていない
こういったお客様もたくさんいらっしゃいます。
特に先ほどもお話したように新人投資家が増えています。
若い方も多く、30代40代の働き盛りの投資家の方が
仕事中に株価ボード見れない
タイミングよく売買出来ない
当然ですよね。
自身の生活もあり、投資に命を懸けてる方はそうそういらっしゃらないはず。
そういう時にはルールに従った売却株価で指値をしておでかけやお仕事に集中してください。
投資家であれば誰もが知ってる
指値注文
しかしながら出来ていない方がほんとに多くいらっしゃるのです。
人は目に映らない未来行動に関して意識が希薄になってしまう所があるのです。
お出かけするときには指値を入れる!
仕事行く前に指値を入れて家を出る!
これだけでもルールに従った売買がほぼほぼ可能になりますよ。
イレギュラーに
窓開け値滑りしてしまって指値が刺さらなかった!
という事もまれにありますが、相当なボラ高な銘柄や、タイミングよく悪材料でも出ない限りはそうそうありません。
逆に大きく値が跳ねた場合には嬉しいイレギュラーになります。これも稀です。
投資に向いていない人なんていないのです。
■短期投資の快感ポイント
スマホのアプリを開くのも面倒
等の
極度のめんどくさがり屋さんでもない限り
“短期投資に向いていない”
という事はありません。
現金がザクザクと増えていくのは短期投資ならでは!です。
どんなにチャート上や株価ボード上で利益が出ていても数字だけでは実感わきませんよね。
短期投資の魅力は
利確をバンバンして
テンバガー!
景気の良い響きですよね。
投資家であれば誰もが夢を見る
株価Ⅹ倍の利益!!
100万円の投資金が1,000万円になった等よく耳にしますよね。
短期で株価Ⅹ倍と狙ってとるのは前回の記事で難しいとお話しました。
短期投資で株価Ⅹ倍は私はまぐれ以外のなにものでもないと思っています。
そういう私も実は…
全てまぐれでした。
一番最近では
インフルエンザで寝込んでしまって動くこともままならずに丸々3日間放置してしまったときです。
全く指値とか株価を見るなんて思考にもならずただただベッドでうなって過ごした四日後にやっとみた株価ボードは衝撃でした。
低位株あるあるですが
超短期間で株価が二倍になってる銘柄がある!
しかし
-20%レベルの含み損銘柄も複数あり、利益としては満足の出来るプラスでしたが
納得できない投資内容でした。
ルールを完全に無視した投資で
大負けもしてるし大勝ちもしてるというのは私のトレード手法ではないからです。
プロ意識に欠けたトレードでした…。
嬉しくも悔しい思い出です。
ルールを守らない事で得られる珍しい例ですね。
■まとめ
含み益の時に現れる魔物に注意。
投資に向かない人はいない
短期投資で株価倍以上を取るのはまぐれ
という話でした。
投資家たるもの目指すは
1億円プレイヤー
一撃必殺の株価Ⅹ倍を追いかけるようなギャンブル投資ではなく
堅実な投資の中で恵まれた“まぐれ”が重なっていくものです。
ちなみに株式投資で
1億円プレイヤーと言われる
50万円以下の少額投資から
株価Ⅹ倍
前述したように短期投資、つまりトレード手法ではなかなか難しいものの
中長期投資においては狙って利益をとることも難しくはありません。
かといって簡単ではありませんので注意してくださいね。
上値をどのように追いかけていけるのか?
が勝負となります。
ここでも最低限のリターンを確保する必要がありますので
ルールが短期トレードよりも増えることになります。
そしてルール通りに進めることが大事です。
大きな利益を狙うという事はリスクも伴いますが
この手法であればリスクを最小限に抑えて上値を追うことが可能になります。
からくりを聞けば
『なーんだ!そんなことか!』
と思われてしまうかもしれませんが
実際に出来てる投資家は
実はかなり少ないのです。
そういった手法を次回以降のお話でご紹介出来ればと思います。