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二度に買うべし 二度に売るべし

こんにちわ。


日本投資機構株式会社アナリストの

Kanonです。

先日までの記事は見ていただけましたでしょうか?


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今回は「ファンダメンタル分析」に関して解説していきます。株式の売買において重要な指標にもなってきます。

投資家の方であればもう何度も何度も耳にした言葉なのではないでしょうか。

「ファンダメンタル分析」

「テクニカル分析」


しかし


「この二つはどういう分析方法かご存知ですか?」


とお客様にお聞きすると、ほとんどの方が???と理解していなかったり、理解度が浅かったり、まったく違う認識で理解してる方もいらっしゃいます。

その数、お客様の約7割が理解出来ていないと言ってもよいのです。



■ファンダメンタル分析




ものすごく魅力のある不思議な上昇曲線を描くようなファンタジーな銘柄を見つけるための分析ではありません。

※このように言われた方がいらっしゃったもので・・・

財務状況、業績等に基づいて、企業の“本質的な価値”を分析する方法です。

ひらたく言えば

企業の現在の価値に対して株価が割安かどうか。今後の企業の成長がどのような展望なのかを分析します。

長期投資運用に向いており、かのウォーレンバフェット氏の得意とする分析手法としても有名ですね。

株式投資では最もスタンダードで格式の高い分析方法だと私は思っています。






■本質的価値




とはいったいどういった価値だと思われますか?


基本的に見るべきところは

収益性 (売上高比率、ROE、ROAなど)

成長性 (キャッシュフロー、EPSなど)

安全性 (自己資本比率、流動比率など)


の三つです。

この中でも、私は収益性と成長性を意識してみていくように心がけています。

◆収益性ではROE
自己資本利益率をはかる指標で、ROEが高い企業は株主から預かったお金を効率的に運用出来ているとされます。特に海外投資家が意識する数値でもあることから、海外投資家が6割を占める日本の市場ではチェックしておくべき指標と言っていいでしょうね。

◆成長性ではEPS
1株あたりの利益率をはかる指標で、EPSが順調に増える企業は成長性が高くなりますので将来性があり発展途上である事を示してくれます。
売買判断がしやすい指標となるので覚えておいて損はありません。

これだけで、結構銘柄を探すのが楽になってきます。

高ROEで高EPSの銘柄を探せばよいのです。

しかし、それだけではファンダメンタル分析は完了しません。これはほんの入り口にすぎません。

いくら高ROEで高EPSの銘柄を見つけることが出来ても、現在の株価が割安でないと上昇期待度は大きく異なってきます。

故に

高ROE高EPSかつ割安な銘柄を見つけることが出来て
初めて買い付けする決心が出来るわけです。


では【割安株】ってどうやって見つけるのでしょうか?


投資家であれば毎日、耳にして目にする指標です。




なんだと思いますか?







PER(株価収益率)

PBR(純資産倍率)


割安判断になる指標ですね。

特にPERは先述したEPSと密接な関係があるのでしっかり理解しておきましょう。

簡単に言えば

PERは「1株当たりの純利益の何倍なのか?」ということです。

つまり

株価=EPS×PER

となります。

そしてPERは15倍が平均値とされています。15倍以下であれば一般的には割安と判断されます。




■問題




「ある企業のデータ」
純利益 2,000万円
発行済み株価数 10万株
現在株価 2,000円


この企業のEPSは何円でPERは何倍でしょうか?
そして、この企業株は割安でしょうか?割高でしょうか?






答え

EPS=2,000万円÷10万株 A:200円

PER=2,000円÷200円 A:10倍

割安?割高? A:割安


となります。

ここまでいかがでしょうか?

この企業の過去のEPSを調べて

150円→180円→200円

のように伸びている場合は企業として成長もしているとみてよいでしょう。

成長してるにも関わらず現在株価が2,000円。PER面で10倍と割安判断。

スクリーニング結果によりこのような銘柄が見つかった場合

今この株は

①買い

②売り


どちらでしょうか?

当然①ですよね。年々順調に成長している企業の株価が割安なのですから。

そして、PERは売買判断の基準にもなります。

PER10倍のところで株を買って15倍の割高になったら売る。

明確な利確目標を設定し、ルールづけることで自身のポートフォリオは確固たる威厳を持つようになってきます。

特にファンダメンタル分析によって導かれた銘柄は中長期保有になることが多いために、売買タイミングに明確なルールがあったほうが迷わないで良いかもしれません。

※ただし!
EPSが高いから!といって飛び乗って良いものではありません。EPSは企業側の発表による予想数値だからです。
PERも低ければ良いというわけではありません。業績悪化による低下などではないかなどを調べてみましょう。








■まとめ




株式投資とは、その企業の将来性に投資をするというのは今も昔も変わりません。

しっかり企業分析することで株式投資の醍醐味や楽しさや魅力を十二分に引き出すことが出来るようになってきます。

もし、自身で分析されて、疑問であったり、何か不安なところなどあればいつでもご相談ください。


今回は代表的かつ基本的なファンダメンタル分析をご紹介しました。


慣れれば、良い銘柄と悪い銘柄の区別がある程度簡単に出来るようになってきます。


これだけでもかなり分析の幅が広がりますので、さっそくやってみましょう!


次回は「テクニカル分析」についてです。楽しみにしててくださいね!











by nihontoushikikou4 | 2021-07-01 13:25 | 日本投資機構株式会社アナリストKanon

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