東京市場大引け『市況』by日本投資機構株式会社 評判
2019年 06月 10日
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■6月10日 本日の見出し
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米利下げ観測の強まりを支えに堅調な展開に。
金利低下を警戒し、銀行株に売りが波及。
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■本日の相場概況
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『国内』
10日の東京株式市場で日経平均株価は
前週末比249円71銭高の2万1,134円42銭と続伸。
前週末の米株式相場が
利下げ観測の強まりを背景に上昇したことで、
取引時間中として5月29日以来、
約2週間ぶりに2万1,000円台回復となりました。
米国の対メキシコ関税見送りで投資家心理が改善し、
自動車株などに買戻しが波及しています。
一方で、9日に開幕した20ヵ国・地域(G20)
財務相・中央銀行総裁会議では、世界経済の下振れに対し、
「さらなる行動をとる用意がある」と共同声明に明記。
マイナス金利のさらなる低下を警戒した売りが銀行株に波及しています。
また、10月の消費増税を予定通り実施する方針がほぼ固まり
小売り業などは業績懸念から上値の重い展開となりました。
前週末の米株式相場や10日の日経平均株価が上昇したことで
個人投資家の心理が上向き、
ジャスダック平均株価、東証マザーズ指数も続伸しています。
『海外』
10日午前の中国・上海株式相場で上海総合指数は反発。
5月の貿易統計などの経済指標が市場予想を上回ったことが
買い安心感につながっています。
『為替』
14時時点の東京外国為替市場で円相場は、1ドル=108円65~66銭と円安に傾倒。
早期の米利下げ観測からの円買いも入っておりますが、
日経平均株価などを背景にリスクをとって円を売る動きがやや優勢です。
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■明日の日本株見通し
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FRBによる米利下げ期待と、
メキシコに対する追加関税発動が回避されたことで、
本日の日経平均株価は節目と見られていた25日線を
上回り、陽線をつけて終了。
テクニカル面を見ても
目先は堅調な相場展開に期待ができますが、
今週末14日に6月物の先物・オプションの
特別清算指数(SQ)算出日を控えており、
先物が主導する形で
値が揺れる可能性には注意が必要でしょう。
また、本日は外需、景気敏感株に買戻しが入りましたが、
米中摩擦など先行きに不透明要因もあるため
一段の上値は追いにくい面も。
明日は内需関連に資金がシフトする可能性もあるほか
個別の材料株などを循環物色する動きが
中心になるとして明日の相場を見ていきます。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:25,983.94ドル (+263.28)
・ナスダック:7,742.101 (+126.548)
・S&P500:2,873.34 (+29.85)
・為替 ドル円:108.62-108.63(+0.16)
『国内』
・日経平均株価:21,134.42円 (+249.71円)
・TOPIX:1,552.94(+20.55)
・日経ジャスダック平均株価:3,362.68円 (+18.03円)
・東証マザーズ指数:894.91(+10.59)
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■明日の予定
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『国内』
5月マネーストック(8:50)
5月工作機械受注(15:00)
『海外』
米5月生産者物価(21:30)
米ゲーム見本市「E3」(ロサンゼルス、~6/13)
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■株式2.0参加者様へワンポイント!
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アナリストの江口です。
目先は堅調な相場展開に期待ができますが
来週のFOMCが近づくと売りが優勢になる可能性も。
現在推奨中の銘柄については
週内の利益確定を狙っていければと思います。
明日も銘柄推奨を予定しておりますので、
余力が空いている場合は是非買い付けもご検討ください。