東京市場大引け『市況』by日本投資機構株式会社 評判
2019年 05月 17日
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■5月17日 本日の見出し
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円高一服や好調な米企業決算を支えに反発も、
不透明要因が多い中で引けにかけては上げ幅縮小。
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■本日の相場概況
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『国内』
17日の東京株式市場で日経平均株価は
前日比187円11銭高の2万1,250円09銭と反発。
前日の米国株高や円高の一服を好感し、
朝方から買いが先行する展開となりました。
海外投資家による短期目線の
株価指数先物買いが入ったことも相場の支えに。
茂木敏充経済再生相が午前中に、
米国が自動車の輸出制限を日本に求めることはないと
ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表に
確認したことを明らかになったことで
日米貿易摩擦に対する懸念も後退しています。
画像処理半導体大手であるエヌビディアと
半導体・ディスプレー製造装置大手アプライド・マテリアルズが
前日の米国取引時間外に市場予想を上回る決算を発表したことで
ハイテク株も堅調な推移に。
一方で、村田製作所などの電子部品関連株は
中国の通信大手である華為技術(ファーウェイ)に対する
米政府の「禁輸措置」の影響が懸念され軟調な推移となりました。
米中貿易摩擦など不透明要因が多い中で週末を控え、
引けにかけては戻り待ちの売りが重荷となり上げ幅を縮小しています。
日経平均株価が堅調に推移したことで投資家心理が改善し、
ジャスダック平均株価、東証マザーズ指数も反落。
『海外』
17日午前の中国・上海株式相場は反落。
米国が16日に中国通信機器の
華為技術(ファーウェイ)に対する米国製部品の輸出規制を発効し、
米中対立の激化が改めて警戒され、ほぼ全面安状態となっています。
『為替』
14時時点の東京外国為替市場では、1ドル=109円70銭前後と円安に傾倒。
前場に国内輸入企業の円売りが円相場を押し下げ
一時1ドル=110円03銭と10日以来1週間ぶり安値をつけましたが、
中国・上海株相場が下げ幅を拡大したことなどを材料に
リスク回避で円が買い戻されています。
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■来週の日本株見通し
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本日は米企業の好決算を手がかりにした
米株高を追い風に上昇基調となりましたが、
米中貿易摩擦などへの懸念感は依然として強い状況。
また、国内には10月に予定する消費増税という
固有の懸念要因もあるため、
当面は中長期目線での買いは入りにくく、
揉み合い基調もしくはやや下向きの相場が続きそうです。
週明け月曜日には、
2019年1~3月期の国内総生産(GDP)の発表を控えており、
政府が公式の景気認識を示す月例経済報告も
GDP発表後に間を空けずにまとめられる見通しです。
そのため、米中貿易交渉の進展度合いに加えて
国内経済の減速の程度がどの程度か、
政府が景気対策を打ち出せるかどうかが
焦点になるとして来週の相場を見ていきます。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:25,862.68ドル (+214.66)
・ナスダック:7,898.046 (+75.899)
・S&P500:2,876.32 (+25.36)
・為替 ドル円:109.84-109.85円 (+0.39)
『国内』
・日経平均株価:21,062.98円 (-125.58円)
・TOPIX:1,537.55(-6.60)
・日経ジャスダック平均株価:3,355.14円 (-11.70円)
・東証マザーズ指数:874.25 (-7.08)
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■月曜日の予定
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『国内』
1-3月期GDP(8:50)
『海外』
米4月シカゴ連銀全米活動指数(21:30)
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■株式2.0参加者様へワンポイント!
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アナリストのKanonです。
今週も一週間お疲れ様でした。
外部要因に不透明感は強いものの
内需関連や一部新興銘柄には資金が集まりやすく
利益の取りやすい地合いは続いています。
ある程度短期で資金をまわし
全体が下げすぎたときに大きく勝負に出るなどして
利益を狙っていければと思います。
売買タイミングについては
ある程度ご相談いただいた方が
利益が上がりやすい傾向もありますので
迷われた際はお気軽にご相談くださいね!
それでは、いい週末をお過ごしください。