東京市場寄付き『市況』by日本投資機構株式会社 評判
2019年 05月 17日
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■5月17日 本日の見出し
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為替の円安傾倒を好感し買いが先行も、
貿易摩擦など不透明要因多く上値は重い展開か。
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■本日の日本株見通し
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米国株が昨夜上昇し為替が円安方向に振れたため、
日本株市場でも買いが先行して始まりそうですが、
米国経済の堅調さが昨夜の米国株上昇の要因であり
日本株にとっては大した買い材料ではない印象も。
米政府が華為技術(ファーウェイ)による
米製品調達を事実上禁止したことについて、
中国商務省は「必要なあらゆる措置を取る」と反発し、
昨年12月に米政府の要請を受けカナダ当局が華為幹部を逮捕した直後に
拘束していたカナダ人2人を正式に逮捕したと伝わっており
両国の貿易摩擦に対する懸念はくすぶったままです。
さらには日本や欧州に対して
自動車輸出の数量規制を要求する可能性もあり、
これが現実になれば、自動車関連の売り材料になるほか
米中対立が意識され相場の重荷となりそうです。
今日は週末であることから買い先行後は外部要因の不透明感を懸念し、
徐々に売りに押される展開が想定されるとして本日の相場を見ていきます。
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■前日の海外概況
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『NYダウ工業30種平均』
16日の米株式市場でダウ工業株30種平均は、
前日比214ドル66セント高の2万5,862ドル68セントと続伸。
シスコシステムズが15日夕に発表した
2019年2~4月期決算は市場予想を上回る増収増益、
ウォルマートが16日朝に公表した2~4月期決算は
米国のネット販売が伸び、1株利益が市場予想を上回るなど
好決算を発表した企業の株価が上昇し、相場をけん引しました。
4月の住宅着工件数の増加率は市場予想を上回り、
週間の新規失業保険申請件数は市場予想よりも減少と
米経済指標も好内容が相次ぎ、
景気への楽観的な見方が広がったことも買いにつながっています。
一方で、米政府が15日に中国の通信機器最大手、
華為技術(ファーウェイ)との取引を禁止する措置を発表したのを受け、
同社に半導体を供給する企業の業績悪化が懸念されたため
半導体株は軒並み下落となりました。
フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は、
4月24日に付けた過去最高値から約1割下落しています。
マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど主力ハイテク株が買われ、
ナスダック総合株価指数も続伸しています。
『為替』
16日のニューヨーク外国為替市場で、
円相場は1ドル=109円80銭~90銭と円安に傾倒。
16日朝に発表された住宅や雇用関連の米経済指標が市場予想を上回り、
米経済は底堅いとの見方を背景にドル買いが優勢となりました。
『日経平均先物』
16日のシカゴ日経平均先物6月物は前日比95円高の2万1,255円と小幅続伸。
ウォルマートなど企業の好決算や堅調な米景気指標を手掛かりに
投資家心理が上向き、ドル円相場が前日比でやや円安に傾倒したことで
日経平均先物にも買いが波及しています。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:25,862.68ドル (+214.66)
・ナスダック:7,898.046 (+75.899)
・S&P500:2,876.32 (+25.36)
・為替 ドル円:109.84-109.85円 (+0.39)
『国内』
・日経平均株価:21,062.98円 (-125.58円)
・TOPIX:1,537.55(-6.60)
・日経ジャスダック平均株価:3,355.14円 (-11.70円)
・東証マザーズ指数:874.25 (-7.08)
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■本日のイベント
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『国内』
3月第3次産業活動指数(13:30)
『海外』
米4月景気先行指数(23:00)
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■決算発表
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アルコニックス、大王紙、光通信、
イチケン、鶴見製、東北新社、北越コーポ、
フジプレアム、TYK、チヨダウーテ、
ヨシタケ、JALCOHD、創健社、
ムサシ、オーハシテクニカ、横丸魚、
シャクリーGG、天昇電、シダックス、
ニレコ、光陽社
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■株式2.0参加者様へワンポイント!
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おはようございます、アナリストのKanonです。
一旦相場が反発基調となっていますが、
昨年の相場下落の局面ではいったん株安が和らいだあとで
2番底をつけた経緯があります。
マクロ環境に懸念材料も多いことから
あまり中長期で銘柄を持ちたくはないため
本日上昇している銘柄については
売却推奨をお送りする可能性もありますので
ご確認いただければと思います。
ご自身でお持ちの銘柄についても
午前中のうちに利益をある程度確定しておくことも
視野にご検討ください。