東京市場大引け『市況』by日本投資機構株式会社 評判
2019年 05月 13日
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■5月13日 本日の見出し
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米中貿易摩擦の長期化懸念から軟調な展開に。
国内では内閣府が基調判断を「悪化」に変更。
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■本日の相場概況
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『国内』
13日の東京株式市場で日経平均株価は
前日比153円64銭安の2万1,191円28銭と続落。
10日に終了した米中通商協議が合意に至らず
再交渉の日程も公表されていない中で、
米国は新たに3,250億ドル相当の中国製品に
追加関税を発動する手続きを始め、
詳細を今夜に公表するとしています。
トランプ米大統領は「中国は(貿易交渉を)2020年の
次期大統領選まで待ったほうがいいと思っているかもしれない」と
ツイッターに投稿し、協議の長期化が懸念されています。
日経平均株価は連休前からの下げ幅が1,000円を超えたため
売り方の買い戻しも入ってはいますが
両国の協議が難航するとの警戒感が上値の重しに。
中国関連や主力の値がさ株にも売りが優勢となり、
中小型株や材料株を物色する動きが中心となりました。
また、14時発表された3月の景気動向指数速報値に絡み、
内閣府が基調判断を「下方への局面変化を示している」から
「悪化」に変更しており、国内景気の減速も懸念されています。
米中貿易交渉の激化懸念を背景に投資家心理が弱気に傾き、
ジャスダック平均株価、東証マザーズ指数も続落しています。
『海外』
13日午前の中国・上海株式相場は反落。
米国で10日まで開かれた貿易問題を巡る米中閣僚級協議が不調に終わり、
米中摩擦の先行き不透明感が強まっています。
『為替』
14時時点の東京外国為替市場では、1ドル=109円77銭近辺と小動き。
今夜に米国の中国製品に対する
制裁関税の詳細が発表される見通しであることから、
積極的な売買は控えられています。
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■明日の日本株見通し
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米中貿易摩擦の長期化が懸念されており、
今夜の制裁関税の内容次第では、
明日の日経平均株価が続落する展開も想定されます。
トランプ米大統領と習近平国家主席は
6月下旬に大阪で開催される20カ国・地域(G20)首脳会合で
会談する可能性が高いとされていますが、
そこまでの協議日程は設定されておらず
不透明感の強い状況が続くでしょう。
また、国内では内閣府が13日に発表した3月の景気動向指数で
一致指数の基調判断を景気後退の可能性が高いことを示す
「悪化」引き下げました。
この表現が使われたのは
2013年1月分の統計以来、6年2か月ぶりです。
政府は4月例経済報告で、景気は「緩やかに回復している」との
総括判断を据え置いていましたが、
基調判断が「悪化」に引き下げられたことで
政府の景気判断に対する関心が改めて高まっています。
場合によっては、政府による景気下支え策の発表や
10月に予定される消費増税の延期がなされる可能性があり、
日本株の買い材料となる可能性もあるとして
明日の相場を見ていきます。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:25,942.37ドル (+114.01)
・ナスダック:7,916.940 (+6.353)
・S&P500:2,881.40 (+10.68)
・為替 ドル円:109.74-109.75円 (-0.02)
『国内』
・日経平均株価:21,191.28円 (-153.64円)
・TOPIX:1,541.14(-8.28)
・日経ジャスダック平均株価:3,387.49円 (-19.37円)
・東証マザーズ指数:890.13 (-21.29)
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■明日の予定
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『国内』
3月経常収支(8:50)
4月景気ウォッチャー調査
30年国債入札
『海外』
米4月輸出入物価指数(21:30)
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■株式2.0参加者様へワンポイント!
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アナリストの江口です。
令和が始まってから
株式相場の下落が続いています。
ロスカット値を浅めに設定し、
短期的な反発を狙う形でのお取組みが
リスクを薄くできると見ています。
また「空売り」でリスクヘッジをすることも
視野にご検討いただければと思います。
具体的な手法につきましては
ご興味があればお気軽にお問い合わせください。